ボルドーワインの テイスティングを学ぶ

なぜワインを テイスティングするのか?

テイスティングとは、まず第一に「感覚の旅」です。 テイスティングによって、ワインのバランス、香りの強さ、特徴、そして熟成の可能性があるかどうかを判断することができます。これが、ワインの感覚的分析を通して求められるものです。

さらに、味わいを超えて、特定のテロワール、気候、醸造方法を識別しようとする「上級者の領域」に挑戦することもできるでしょう。健闘を祈りますが、実際に味わうことでそうした要素を感じ取ることは可能なのです。

ワインは、耳を傾けることのできる人に対して「語りかける」ものです。つまりテイスティングとは、ワインが語る物語を聴くことなのです。

Louis Vizet

ステップ1:見て味わう

香りを確かめる前に、まずテイスティングは観察から始まります。 グラスをわずかに傾け、できるだけニュートラルな背景の上で、ワインの「ローブ」と呼ばれる外観を観察します。

ワインを見るときに着目すべきポイントは?

  • 色合い:ワインの色はまるでカラーパレットのように多彩です。赤ワインなら、鮮やかなルビーから深いガーネット、チェリー、紫色。 白ワインなら、ほとんど銀色に近い淡いイエローから、蜂蜜色、黄金色。 ロゼなら、ローズマーブルからサーモンピンク、フランボワーズ色まで幅広く変化します。色からは主にワインの熟成度など、いくつかの指標が読み取れます。
  • 清澄度・透明感・輝き: これらの特徴は、抽出や濾過など、醸造のプロセスをある程度示してくれます。
  • 涙(レッグ)グラスの内側をゆっくりと流れ落ちる跡も見落としてはいけません。これはワインの粘性を示すもので、ワインに含まれるアルコールの一種であるグリセロールの量に関連しています。

この最初の視覚的アプローチが、ワインのスタイルを大まかに捉え、次のステップへ向けて感覚を整えてくれます。

Sarah Arnould

ステップ2:鼻を近づける

ワインの香りを嗅ぐことは、よく「テイスティングの鍵」と言われます。というのも、香りの知覚の大部分は、最初の一口を飲む前にすでに始まっているからです。

  • ファーストノーズ:ワインを注いだ直後、グラスを揺らさずに香りをとります。ここでは最も揮発性の高いアロマが現れます。シンプルながら、ワインの強さをつかむ大切な第一印象となります。
  • セカンドノーズ:グラスをゆっくりと円を描くように回し、より多くのアロマを解き放ちます。この瞬間、ワインは本領を発揮します。 この「ファーストノーズ/セカンドノーズ」のテクニックは、ワインがどれほどの酸素を必要としているかを判断する助けにもなります。つまり、多くの人が抱く疑問「デカンタージュすべきかどうか? 」にも答えてくれるのです。

その答えはとてもシンプルです。セカンドノーズの方が香り豊かで表情が広がるなら、デカンタージュすべきです。逆に、空気に触れることで香りが弱くなる場合(特に古いワイン)は、デカンタージュを避けるべきです。 酸化が早く進み、ワインのバランスを崩してしまう可能性があります。

アロマの主なカテゴリー

  • フルーティ:赤系果実、黒系果実、柑橘、トロピカルフルーツなど。
  • フローラル: バラ、スミレ、白い花、ドライフラワー、ポプリ(ポプリは偉大なボルドーの赤ワインでもよく出るアロマです!)
  • スパイシー:スパイシー: コショウ、バニラ、クローブなど。
  • エンピリューマティック: タバコ、スモーキー、トースト香、カカオ、コーヒーなど。
  • アニマル: 革、ムスク、ジビエなど。
  • ベジタル: 草、リンデン、森の下草など。

発酵したブドウのみで造られているワインから、こんなにも多くの香りが立ち上るのは永遠の驚きです。

Sarah Arnould

ステップ3:口に含む

口に含んだ瞬間、ワインはその個性を一気に表し、あらゆるニュアンスが姿を見せます。いくつかのフェーズに分けて感じ取ってみましょう。

  • アタック(第一印象):最初に立ち上がる感覚で、そのワインのスタイル(まろやか、いきいき、ふくよか など)がよく分かります。
  • ミッドパレット(口中の広がり):味わいが維持されるのか、広がるのか、縮むのか、あるいは消えてしまうのか。この段階でワインのクオリティが見えてきます。
  • フィニッシュ(余韻):どれくらい長く香りが口中に残るかを確かめます。この持続時間は「コーダリ」と呼ばれる秒数で表されます。
  • バランスを見る:酸味、アルコール、赤ワインならタンニン、甘口なら糖分など、それぞれの要素がどのように調和しているかを感じ取ります。
  • テクスチャー(質感)を捉える:シルキー、ジューシー、なめらか、エアリーなど、ワインごとに「口当たりの個性」とその詩的な表現があります。
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Sarah Arnould