ワイン協同組合の役割 

ワイン協同組合は、ボルドーのワイン生産を支える中心的存在として、20世紀初頭から重要な役割を果たしてきました。生産コストを共同化するという理念のもとに生まれたこの組織は、「生産者たちがそれぞれの経済的持続性を確保しながら品質の高いワインを生み出す」という共通のプロジェクトのもと人々を結びつけています。

Vue aérienne des bâtiments de l'Union Des Producteurs de Saint Emilion(UDP).

具体的な役割とは?

それはまさに「集団のエンジン」です。

ワイン業界で「カーヴ・コップ(cavescop’)」と略して呼ばれるワイン協同組合は、区画の所在地やブドウ品種、その他の基準に基づいてバルク(未醸造の状態)でブドウを買い取り、その後、各カテゴリーに応じた生産規定に従って醸造を行います。その後は販売まで担い、直販、ネゴシアン取引、輸出などへと繋げます。大量の生産量と保管能力を持つため、市場の調整役としても機能し、業界全体の経済的安定に貢献しています。

ワイン協同組合は、経済的側面をはるかに超えた、生産者同士の助け合いの役割を果たす組織でもあります。

また、ボルドーのブドウ畑だけでなく、技術面や品質面で生産者も支えています。ブドウ栽培の進め方から生育サイクルの各段階で必要となるさまざまな判断に至るまで、研修を提供しています。その結果、造られるワインの品質は絶えず向上し続け、長年の経験者も、経験の浅い若手生産者も、誰もが安心して自らのプロジェクトを実現することができます。

ワイン造りは何よりもまず「人の物語」です。ワイン協同組合の仕組みによって、独立系生産者の多くはワイン造りの活動を維持し、行政面・財政面での支援を受け、さらに専門性を高めることができます。協同組合は、ワイン生産者が互いに交流し知識を分かち合う場であり、専門知識や組織力の恩恵を提供することで、一人ひとりがボルドーワインの「集合的アイデンティティ」を形づくることを可能にしています。

Claude Clin/CIVB

数字で見るボルドー

現在、ボルドーには26のワイン協同組合と、6つの連合・関連組織があり、1500を越える生産者(AOP生産者の約39%)が集結しています。これは、地域全体の生産量の27%に相当します。

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