クルティエ(仲買人)とは
クルティエの役割
クルティエは、真の仲介人であり、独立した戦略家でもあります。
その役割とは、ワイン生産者とネゴシアンをつなぎ、最良のワインを選び、取引が双方を尊重して適切に行われるよう保証することです。また、ボルドーのエコシステムの中心に位置する市場の専門家であり、機敏な交渉者であり、公平な助言者でもあり、ブドウの収穫の質を評価し、市場の動向を予測する能力を備えています。クルティエは契約の適切な実行を保証する「倫理的な守護者」としての役割を担っているのです。
クルティエの一日
例えば、朝は家族経営の生産者を訪ね、最新のワインを試飲し、生産者からそれについての詳しい説明を聞きます。午後は、多くの場合「ラ・プラス・ド・ボルドー」で様々な決定が下されます。例えば、公式相場、プリムールの価格設定、ネゴシアンとの商談などです。毎日が同じ流れとは限らず、クルティエの一つ一つの言動はとても重要になってきます。現在、生産者(売り手)と、ネゴシアン(買い手)の取引の75%がクルティエを通して行われており、クルティエが中心的な役割を果たしていることが示されています。
現在、ワインのクルティエは約100社ほどあり、彼らは日々の業務として扱う取引相場に非常に精通しています。市場に関するこの専門知識により、ラ・プラス・ド・ボルドーのさまざまな関係者に価格設定について助言することができます。根っからの仲介人であるクルティエは、取引を一括して取りまとめ、その適切な実行を保証する「倫理的な守護者」としての役割を担っています。
ワインのクルティエであるということは、伝統と革新の両方が息づく世界に身を置くということです。試飲し、比較し、助言するだけでなく、市場のニーズを見越して行動し、信頼関係を築くことでもあります。それは、ブドウ畑での仕事と取り引きのダイナミズムを結びつけ、それぞれのワインがふさわしい居場所を見つけられるようにする「見えない糸」の役割を担うことなのです。
歴史についての豆知識
この職業は古くから存在し、すでに1321年にはフィリップ4世(フィリップ・ル・ベル)の勅令によって制度化され、市場の変化や新しい慣習に適応しながら何世紀にもわたって受け継がれてきました。クルティエの中には、「先人たちが馬でブドウ畑を巡り、手にした帳面に区画ごとの情報を書き留め、今日の公式相場の原型を作った」という話を語り継ぐ者もいます。
この職業は現在、1949年12月31日の法律によって規制されています。今日では、帳面はタブレットやデジタルファイルに取って代わられましたが、専門知識と厳格さ、そして誠実さからなるこの仕事の本質は変わっていません。