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未来に向けた
緑のサイン

ボルドーでは、「生命を尊重する」という言葉はスローガンではなく、日々実践されている当然のものです。今、ますます多くの生産者が、自然を守りながら質の高いワインを造るために持続可能な方法を探求しています。ビオロジック、ビオディナミ、ナチュラルワインなど、いずれのアプローチもブドウ畑と環境を中心に据えた考え方に通じています。

自然と寄り添うワイン造り

まず畑では、自然と寄り添うことが基本です。持続可能な取り組みは畑づくりから始まります。ビオロジック栽培では化学的な薬剤を排し、硫黄や銅といった天然由来の防除剤が使われ、使用量は厳しく規制されています。

現在、ボルドー全体のブドウ畑の75%以上が環境認証を取得しており、2014年の35%から大きく増加しています。そのうち約24%がビオロジック栽培です。

ビオディナミは、ブドウ樹に対するケアをさらに一歩深めた考え方です。老若問わずどの生産者にとっても、ブドウの樹は「生き物」です。月の暦に合わせた作業、共生する植物の播種、ビオディナミ調剤による堆肥づくりなど、一つひとつの行動が、樹や土壌、そしてブドウ本来の力を引き出すために行われます。中には再生型農業に挑戦する生産者もいます。畑に生け垣や樹木を植え、草地を残すことで、多様な生物が戻り、土壌が守られ、小さな気候環境が生まれるように整えているのです。

こうした自然に近い農法は、気候変動の影響を受けやすいため、決してリスクのない選択ではありません。それでも「生命にもっと場所を与える」ために、欠かせない取り組みとして広がっています。

ブドウの声を聞く

醸造の場でも、目指すのはブドウそのものの表現です。介入を最小限に抑える造り手たちは、果実の純粋さを最大限に生かそうとします。自然酵母による発酵、短いマセラシオンや軽い抽出を行い、添加物はごくわずか、あるいは全く使われないこともあります。亜硫酸を加えないケースも見られます。こうした醸造には高い精度が求められ、ワインの状態を細かく見極めながら、必要な時だけ介入する慎重さが欠かせません。


認証は、現代の消費者向けガイド

オーガニックやビオディナミのワインは、環境への意識が高まる現代において、消費者にとって重要な指標となりつつあります。生産者の取り組みを証明するため、さまざまな認証制度が存在し、それらは何よりも、責任あるブドウ畑づくりを評価しています。

ボルドーは、未来に向かって進歩しているのです。

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J. Tainguy