Home > ワイン造りの技術 > ワイン造りの技術 > 4 – アッサンブラージュ(ブレンド) このセクションを見る

ボルドーが誇る職人技
アッサンブラージュ

アッサンブラージュの技術とは

最終的なワインを形づくる要素とは?

ひとつのキュヴェは、複数のブドウ品種、区画、テロワールが出会うことで生まれ、さらにその年のミレジム(ブドウ収穫年)の個性を映し出します。 まず収穫されたブドウは、品種ごと・区画ごとに分けて醸造されます。その後、ひとつひとつの香りや味わいが丁寧に確かめられ、最も美しく調和する組み合わせへと導かれます。

単一品種ワインの人気が高まる中で、複数品種を混ぜる理由とは?

アッサンブラージュはワインの骨格を整え、全体のバランスを生み出します。つまり、それぞれの要素を引き立てながら、あらゆる要素が全体を強化するワインを創り上げる行為なのです。

醸造家(またはセラーマスター)は、まさに指揮者のような存在です。 ブドウを選び、調整し、耳を傾け、完璧なハーモニーに到達するまで時間をかけて向き合います。その繊細なアッサンブラージュこそが、ボルドーワインの魂、スタイル、シグネチャーを形づくり、ミレジムごとの個性を生み出します。

ただし、ボルドーの精神がアッサンブラージュに根付いている一方で、実に素晴らしい単一品種のキュヴェも存在します。

どの品種が、どんな音色を奏でるのか?

ボルドーの赤ワインは、まるで音楽のようなアッサンブラージュから生まれます。 それぞれの品種が自分だけの音色、ニュアンスを持っているからです。

  • メルロ:柔らかくふくよか。丸みと豊かな果実味で、ワインに広がりと奥行きをもたらす。
  • カベルネ・ソーヴィニヨン:骨格と緊張感をもたらす「背骨」のような存在。芳香を引き締め、力強さと長期熟成のポテンシャルをもたらす。
  • カベルネ・フラン:エレガンスのタッチを添え、全体をやわらげながら、赤い果実の酸味やスパイスのニュアンスで奥行きを加える。
  • プティ・ヴェルド:量はわずかでも、力強いアクセントとなる。色調、骨格、アロマの豊かさを強化する。
  • マルベックなどその他品種も、独自の役割と個性を持ち、ワインの多層性を広げる。

アッサンブラージュは定型化されたものではなく、毎年書き換えられる「楽譜」のようなものです。 自然のリズムに寄り添いながら、造り手たちによって創造される生きた作品です。

En voir plus

気候がミレジムに与える影響

毎年の天候によって、ブドウ品種の成熟や表現は変化します。

温暖な年は果実味豊かで酸味の控えめなメルロを生み出しますが、涼しい年は色調が淡く洗練されたカベルネ・ソーヴィニヨンを生み出します。

そのため、アッサンブラージュはミレジムへの戦略的な対応ともいえます。

アッサンブラージュが可能にすること:

  • ドメーヌのスタイルを一貫して保つ。
  • その年の長所を最大限に活かす。
  • 気候変動によるバランスの乱れを補う。

このようにして、テロワール、品種、ミレジムが最も美しく表れるキュヴェが形づくられます。

すべての味わいに寄り添うアッサンブラージュ

有名シャトーで「ファーストラベル」「セカンドラベル」「サードラベル」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

この考え方は非常にシンプルです。

ファーストワインは、シャトーの看板となる逸品で、一般的には最も古い樹齢のブドウから造られ、複雑で力強く、長期熟成向きのスタイルが多めです。

セカンド・サードワインは、同じテロワールで育つ若い樹から造られることが多く、よりフルーティーで柔らかく、親しみやすい味わい(そして手頃な価格)を持ち、若いうちから楽しめます。