グラーヴ格付け
格付けの役割とは?
格付けとは、ボルドーワインの世界における、品質の良いワインを見分けるための指標です。どのようなワインなのか、そして何より、どんな味わいに出会えるのかが分かりやすくなります。もう一つの重要な点は、格付けはテロワールの名声を高め、その価値を保護する役割も果たしていることです。
さらに詳しく
グラーヴの格付けは、卓越性の伝統を公式に裏付けます。
ジロンド県の中心都市であるボルドーの近くに位置するグラーヴは、ボルドーワイン発祥の地とされています。砂と粘土が混ざり合った砂礫土壌(グラーヴ)が、この地名の由来です。このテロワールで、最も優れたワインが古くから造られてきました。
格付けの目的は?
この地域に根付く卓越したワイン造りの文化を称え、特に傑出したクリュを選び出すことです。そして選ばれたワインだけが、「グラン・クリュ・クラッセ・ド・グラーヴ(クラーヴ格付け)」の表記をラベルに記し、愛好家にその価値を伝えることができるのです。
ボルドーの他の格付けと
異なる点
この格付けの特徴は以下のとおりです。
格付けシャトーはすべて、小規模ながらも名高いペサック・レオニャンに位置しています。
赤ワイン、白ワイン(辛口)のいずれも格付けの対象となります。
白ワインのみ、または赤ワインのみで格付けされるシャトーもあれば、赤白両方の場合もあります。
他の格付けが定期的に見直されるのに対し、このリストは原則として改定が行われません。
厳選された14のシャトーのみで構成される、ボルドー有数の稀少な格付けです。
最後の特徴は、ボルドーで唯一、二つの格付けに選出されたワインが含まれていることです。それは、1855年格付けにも名を連ねる、シャトー・オー・ブリオンです。
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格付けの対象は?
AOPペサック・レオニャンに属する14の家族経営シャトーが対象で、その内訳は赤のみが5つ、白のみが2つ、赤白両方が7つです。

歴史の概要
グラーヴのワインは、13世紀以降、とりわけイギリスで高い評価を受けてきました。その名声は時代とともにますます高まりましたが、格付けとして制度化されたのは主に20世紀のことです。歴史を語る上で重要となる次の4つの年をご紹介します。
1953年
グラーヴの格付けシャトーの公表
INAO(国立原産地・品質研究所)が、専門家による特別審査委員会の評価をもとに公式リストを制定し、16のシャトーが格付けされました。
1959年
唯一の改定
大規模な変更ではなく、格付け内容の微調整が行われました。
1987年
新しいアペラシオンの誕生
グラーヴ地域の中に、AOPペサック・レオニャンが誕生しました。以降、グラーヴのすべての格付けシャトーがこの新しいアペラシオンに属することになりました。ラベルに「AOPペサック・レオニャン/グラン・クリュ・クラッセ・ド・グラーヴ」と併記されていても、驚くことはありません。
2014年
2つのシャトーの統合
リストに含まれていたラ・トゥール・オー・ブリオンとラヴィル・オー・ブリオンが統合され、シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンとなった結果、グラーヴの格付けは現在14のシャトーで構成されています。