クレマンの選び方

日々のちょっとしたご褒美にも、特別な日の演出にも、ただ「今日は泡を楽しみたい」という日にも…… クレマンを開ける理由は無限にあります。とはいえ、エクストラ・ブリュット、ブリュット、ドゥミ・セック、ブラン、ロゼ、ブラン・ド・ブラン、ブラン・ド・ノワールなど、選択肢が非常に多いだけに、どれを選べばいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。

このページでは、スタイル、色、ドザージュ、料理との相性など、クレマンを選ぶ際のポイントを分かりやすく整理しました。その目的はただひとつ。読者の皆様が好みのクレマンを迷わず選べるようになることです。

クレマンの二つの色の違いを知る

クレマン・ド・ボルドーには、主に次の2つの色があります。

  • :生産量の約 60%
  • ロゼ:生産量の約 40%

それでは、料理、雰囲気、その日の気分によって、どちらを選ぶべきなのでしょうか?

〈豆知識〉

AOCクレマン・ド・ボルドーは比較的新しい認定(1990年)ですが、その製法のルーツは19世紀に遡ります。それは、ボルドーのカーヴが本格的に瓶内二次発酵を習得し始めた時代です。

そして今日に至るまで、その基本は変わっていません。

  • 手摘み収穫のみ
  • タンクでの一次発酵
  • ボトル内での二次発酵
  • 長期熟成(36~84か月)により丁寧に磨かれるアロマ

この精緻な職人技によって、生き生きとした細かな泡、軽やかさとフレッシュさを兼ね備えたクレマンが生まれます。 購入後すぐに味わっても、5年ほど寝かせても良し。適温は7〜11°Cで、そのままでも、「ボルドー・トニック」のワークショップで人気のカクテルのようなスタイルでも楽しめます。

シンプルでエレガントなだけでなく、クリエイティブな楽しみ方と優れたコストパフォーマンスも、ここ10年でクレマンが人気を高めている理由です。

クレマンを形づくる熟練の技

スパークリングワインは、その製法によって泡の質やアロマの強さ、余韻、価格などが大きく変わります。

クレマン・ド・ボルドーでは「伝統方式」が用いられ、そのおかげで、正確で程よい骨格を持ち、個性のはっきりしたワインが生まれます。

この製法を知ることは、クレマン選びの大きな助けとなります。なぜなら、ワインの緊張感、きめ細かさ、スタイル、価格の理由まで、より深く理解できるようになるからです。

食前酒からデザートまで、爽やかさを楽しむ クレマン・ブラン

ボルドーでは、白のクレマンには全てのブドウ品種が使用可能です。

使用される黒ブドウ品種
カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、カルメネール、マルベック、メルロ、プティ・ヴェルド

使用される白ブドウ品種
ミュスカデル、セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、そして少量ながらコロンバール、メルロ・ブラン、ユニ・ブランも使用されます。

多様なテロワールのもと、211戸もの造り手がクレマン・ブランを生み出しています。

その味わいは、

  • きめ細かな泡
  • 澄んだ酸
  • 柑橘、アカシアの白い花、ヘーゼルナッツ、トーストのニュアンスなど、アロマの広がりが魅力です。

おすすめのペアリング

  • アペリティフ:タパス、小さな前菜、フィンガーフード
  • 前菜:シーフード、祝宴にぴったりの牡蠣
  • メイン:鶏肉、白身肉料理
  • デザート:赤い果実を使ったスイーツ

バリエーション

ブラン・ド・ブラン:よりシャープでミネラル感があり、甲殻類や魚介類と相性抜群。

ブラン・ド・ノワール:ふくよかで丸みのある味わい。温かい前菜や詰め物をした家禽料理に最適です。

最初から最後まで果実味が続くクレマン・ロゼ

クレマン・ロゼは、色合いがとても幅広く、 淡いローズから深いフューシャ、サーモンピンクまで実に多彩です。この違いはテロワールだけでなく、マセラシオン(果皮浸漬)の選び方にもよります。

ご存じでしたか?

113戸の生産者が、黒ブドウ100%でAOCクレマン・ド・ボルドー・ロゼを造っています。その色は、黒い果皮をどの程度ジュースに浸すかで決まります。

グラスに注ぐと現れる、鮮やかな色生き生きとした泡が特徴です。

アロマと味わいには、グロゼイユ、イチゴ、フランボワーズなど、フレッシュな赤い果実がたっぷりと表現されています。

おすすめのペアリング

  • アペリティフ(バレンタインやお祝いの席に最適)
  • 甲殻類サーモン
  • フレッシュチーズ白カビチーズ
  • 赤い果実のデザート、チョコレートケーキ
Favoreat

料理に合ったドザージュを見極めて、自分にぴったりのクレマンを選ぶ

ドザージュは、クレマンの個性を左右する重要な要素のひとつです。

二次発酵後、瓶内に残った澱を取り除き、そこに糖分を合わせたリキュールを加えます。

この糖分の量によって、クレマンのスタイルが決まります。

ブリュット(Brut)

最も一般的なスタイル。甘さ控えめで汎用性が高く、次のような料理に幅広く合わせられます。

  • アペリティフ
  • 海鮮料理、鶏肉料理
  • 黄色い果実のデザート

エクストラ・ブリュット(Extra-Brut)

さらに糖分を抑えたスタイル。ワイン本来の緻密さ、伸びやかさ、テロワールの個性がより明確に表れます。ホタテのカルパッチョなど、繊細な料理と相性抜群です。

セック(Sec)/ドゥミ・セック(Demi-Sec)/ドゥー(Doux)

より甘みのあるタイプ。 塩味にも甘味にも合い、次のようなペアリングもおすすめです。

  • 塩味:フォアグラ
  • 甘味:チョコレートを使ったデザート
CCrane Leroux

さらに詳しく

クレマン選びのためのヒントはこれですべて揃いました。次はあなたの料理に最適な一本を見つけるために、ぜひ「ペアリング」のページもご覧ください。

David Remazeilles

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