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標高の違いが生み出す爽やかさ

メドックの6つの村名を持つAOPの中でも、リストラックはきわめて個性豊かです。この地域は近隣の村よりも少し標高が高く、ユニークなテロワールに恵まれており、フレッシュさと飲みごたえたっぷりのコストパフォーマンスの面でも秀逸なワインが造られています。ぜひ試してみる価値のあるアペラシオンです。

リストラック・メドックのブドウ畑の特徴

重要ポイント

  • 570ヘクタールのブドウ畑(メドックの畑全体の4%)で、25戸の生産者がリストラック・メドックのワイン造りに従事しています。
  • ユニークなテロワールと立地を持ち、ボルドーから車で30分ほどのこのアペラシオンは、メドック地方で最も標高の高い丘陵地帯に位置しています。このテロワールは、土壌の大部分が数千年にわたり河口の浸食の影響を受けなかったため、その原初的な姿をとどめています。さらに、ランドの森、ガロンヌ川、大西洋に近いため、温暖な気候にも恵まれています。
  • メルロの栽培に最も適した砂礫質と、粘土・石灰質の土壌がモザイク状に広がり、このAOP特有の魅力に大きく貢献しています。

リストラック・メドックとそのワインが愛される理由

  • メドックで唯一、メルロが主役のAOPだから。
  • メルロを使用することで、メドックの中でも特にフレッシュで果実味豊かなワインとなっているから。
  • 小規模で生産量が非常に少ないAOPだから。
  • 稀少でありながら、隣接する村のAOPと比べ価格が控えめだから。
  • 伝統を受け継ぐ、熱意ある家族経営の造り手が多いから。
  • 来訪しやすいシャトーで、魅力的な見学とワインテイスティングで心躍る体験ができるから。

知識

ぜひ知っておきたいリストラック・メドックの3つの情報

とびっきりの興味深い情報をお届けします。

「リストラック」という名の由来は中世に遡ります。語源はラテン語の「lista(境界)」で、その名の通り、この村はメドックの森林地帯とブドウ栽培地帯の境目に位置していました。まさに自然とブドウ畑をつなぐ架け橋だったのです!

このAOPの別名は「メドックの屋根」です。標高43メートルのリストラックという地は、ヒマラヤ山脈の頂上に程遠いとはいえ、メドックでは最も高い地点にあります。そして、この高低差こそがテロワールに大きな違いを生んでいます。

かつて、フランスの列車内のバーでリストラック・メドックのグラスワインを注文できた時代がありました。鉄道業者の寝台車会社によって数十年間にわたり車内販売された結果、旅客とともに全国を巡り、大きな注目を集めることになりました。

土壌の特徴

リストラック・メドックのテロワールには二つの側面があります。西側にある「一番」と呼ばれる伝統的な段丘には、主に粘土石灰質の土壌が広がり、メルロが独自のふくよかさを発揮するための理想的な土地となっています。

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一方、東側にはガロンヌ川によって削られた土壌にピレネー山脈から運ばれてきた砂礫が堆積しており、メルロも良く育ちますが、むしろカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に適した環境となっています。

時を遡る

ボルドーとスラック=シュル=メールを結ぶ主要街道沿いに位置するリストラックは、長らくその戦略的立地を商業面で活かしてきました。早くからブドウ栽培で発展し、18世紀にはすでに少なくとも三つの小作農場がワイン造りによってその名を馳せていました。

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フィロキセラ禍や戦争をはじめとした幾多の危機に見舞われても、リストラックは持ちこたえました。それどころか、1932年の複数のクリュ・ブルジョワ格付けや、1935年から始まったフランスの列車バーでの提供、そして同年のワイン醸造協同組合の設立によって、その名声を高めていきます。1957年のAOC認定は、この地のテロワールが唯一無二であるという周知の事実を改めて証明したに過ぎません。

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